こんにちわー!ちり紙です。
これから株式投資を行っていこうとしている初心者個人投資家の方は信託報酬(運用管理費用)という言葉はなかなか聞きなれないと思います。
信託報酬は何%が適正相場なのか。今まで投資をしていなかった方はわからない方が多いと思います。私もそうでした。
例えばスーパーマーケットに人参が売っていたとしましょう。
それが1本1000円で売られていたら・・・
となると思います。
これは皆さんが人参一本の相場観を身に着けているからですね。
それと一緒で、信託報酬の正しい相場観を身に着けることでぼったくりの投資信託を選ぶリスクが大幅に減ると思いますので一緒に相場観を身につけましょう!!
この記事を読むと投資信託の正しい相場観が身に付きます。
投資は自己責任となりますので、最終は自分の判断で購入するようにしてください。
とても優秀な投資信託は0.2~0.09%台という最安水準です。
それでは学んでいきましょう!!
信託報酬(運用管理費用)とは
信託報酬(運用管理費用)には3個あります。
①購入時手数料
投資信託を購入するたびにかかる手数料。
銀行や証券会社など窓口で投資信託を販売している会社は購入時手数料がかかる投資信託を言葉巧みに販売する場合があります。この低金利時代で銀行などはお金を貸しても金利による利ザヤを獲得しにくくなっている現状。
こういった手数料が高い投資信託を顧客に販売し利ザヤを稼いでいるのが現状です。
購入時はノーロード(購入時手数料無料)のものを選びましょう。
優秀な投資信託はほとんどがノーロードです。
②信託財産留保額
投資信託を解約したときに発生する手数料。
購入していた投資信託を解約した際に発生する費用です。投資信託により費用が異なりますが基準価格に対して何%という形で解約代金から差し引かれる。
一般的な相場だと0.3%程度となります。差し引かれない投資信託も多くあるようです。
③信託報酬(運用管理費用)
投資信託の運用を個人投資家に代わって運用する会社やファンドマネージャーに支払う手数料。
信託報酬は年率であらわされていることが多い。信託報酬が0.1%の場合は投資信託の保有額に対して年率0.1%分が運用会社やファンドマネージャーに支払われます。
信託報酬は日割りとして毎日計算され、自動的に投資信託の残高から委託会社へ支払われています。
今回は信託報酬についてフォーカスしています。
信託報酬は安いに越したことがない!
アクティブファンドとインデックスファンドの違い
アクティブファンド
アクティブファンドとはファンドマネージャーが会社訪問や、投資先企業の経営状態などを研究し独自の判断で銘柄選定や資産配分を行うことにより、指数を上回る成績を出すことを目標にしたファンドのこと。
ファンドマネージャーが会社訪問や企業研究など大変労力がかかるため信託報酬は高めに設定されていることが多い。
インデックスファンド
アクティブファンドと違い、指数・市場の平均をベンチマークとしてそのベンチマークと同じような動きをする運用をするファンドのこと。
代表的な指数は日経平均、S&P500、ダウ平均、Nasdaq指数、ACWIなどなど
指数をベンチマークとするため、会社訪問や企業分析などが必要なく、指数に寄り添った運営を行うため信託報酬は安いです。
アクティブファンドは信託報酬が高め
インデックスファンドは信託報酬が安め
なによりもアクティブファンドは長い目で見てインデックスファンドに負け続けているという現状があります。
インデックスファンドの相場観
上記で述べた通りアクティブファンドに比べインデックスファンドは信託報酬が安いです。
中でもつみたてNISAに選ばれている投資信託は金融庁が厳選した積立投資に適したものとなっています。
つみたてNISAで購入することができる数は楽天証券で179銘柄、SBI証券で175銘柄あります。
実際に見てみましょう。
つみたてNISAのファンド積立注文画面より買付ランキングソートをかけてみました。
楽天証券
画像 楽天証券HP より引用
SBI証券
画像 SBI証券 より引用
投資信託の人気上位銘柄はすべて信託報酬が0.09~0.2%程度となっています。
最近は信託報酬の競争が進んでおり、この辺が相場になっています。
優秀な投資信託は信託報酬も安い!!
「成績がいいファンドなので信託報酬が高めなんです」セールス文句で売主は手数料で稼ぎたいが本心でしょう。
また、この辺より高ければ、アクティブファンドかレバレッジファンドなどが多いイメージです。
信託報酬(運用管理費用)の相場観
上記によりインデックスファンドの相場はおおよそ0.09~0.2%程度ということがわかりましたが、つみたてNISAだけに絞らず、すべての投資信託の上位銘柄を見てみましょう。
楽天証券
画像 楽天証券HP より引用
ランキング上位にあるファンド名にブルやレバレッジやベアなどがあります。
それらがレバレッジ型ファンドです。
レバレッジとはてこの原理。
株式の動きに対し、オプションにより〇〇倍の値動きをするファンドとなっています。
オプションを付けている分コストがかかるため、信託報酬が高めです。
ブルとベアについて
ブルはオス牛の角のように株式市場において右肩上がりに上がる象徴となっています。一方ベアは熊の手のように株式市場において右肩下がりの象徴になっています。
合わせて、レバレッジブル〇倍やレバレッジベア〇倍などのファンドがありますね。
レバレッジファンドは金融庁が警告を出すくらい長期積立には向いていないファンドです。もちろんつみたてNISAにも選出されていません。
信託報酬最安値のファンド
現在楽天証券、SBI証券で取り扱いがある信託報酬が最安の投資信託を紹介します。
楽天証券は大人気ファンドS&P500、圧倒的な信託報酬の安さです。
SBI証券はこちらは私も初めて見た投資信託ですがSOMPO-SOMPO123 先進国株式。
設定日は2021年12月ということで出来立てのファンドのようです。驚きの信託報酬の安さです。この投資信託が人気となりほかの投資信託の信託報酬が安くなるといいですね!
信託報酬最高値のファンド
こちらは信託報酬が最高値の投資信託です。
信託報酬は驚きの3%台!!
これを10年間保有しているだけで、資産の30%が管理費用で消えてしまいます。
実際のファンドで検証(楽天証券)
楽天証券で有名指数に連動した投資信託を紹介します。
S&P500
画像 楽天証券HP より引用
いろいろな形でS&P500連動の投資信託があります。
この中ではeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が管理費用、純資産ともに最優秀ですね。
全米株式
画像 楽天証券HP より引用
米国ETFのVTIに連動している投資信託です。
こちらは楽天証券だと1本しかないようですね。
全世界株式
画像 楽天証券HP より引用
全世界株式ではいろいろな投資信託がありますね。
米国ETFのVTに連動しているものやMSCIオール・カントリー・ ワールド指数に連動しているものがあります。
こちらもeMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)通称オルカンやeMAXISSlim全世界株式(除く日本)などが信託報酬や純資産額ともに優秀です。
実際のファンドで検証(SBI証券)
続いてSBI証券で購入できる投資信託を紹介します。
S&P500
画像 SBI証券HP より引用
SBI証券の強みといえば2021年に登場したSBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 。S&P500に連動する投資信託の中で最安の信託報酬額となっています。
全米株式
画像 SBI証券HP より引用
SBI証券独自のSBI・Vシリーズと楽天VTIの2本となります。
SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド も投資信託内で最安値の信託報酬額となります。
全世界株式
画像 SBI証券HP より引用
全世界株式ではほぼ楽天証券と同じ投資信託が並んでいます。
SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド がSBI証券独自の投資信託となり信託報酬額が最安値となっています。
ETFの信託報酬
少し前では「積立投資ではこのETFを買いなさい」というような本が出版されておりました。出版は2017年ごろ。
この時期は投資信託の信託報酬額が今より高く、積立投資をするなら、より信託報酬の安い米国ETFを買うことをおすすめされていました。
2022年の今、価格競争が進み米国ETFと大差ないくらい投資信託の信託報酬額が安くなってきています。
積立投資をするならS&P500やVTIに連動している投資信託を選んでおけばほぼ間違いないという状態になってきています。
それでもETFの信託報酬額はまだまだ安いです。
S&P500連動のファンドVOOは信託報酬(経費率)は0.03%
全米株式のVTIは信託報酬(経費率)は0.03%
全世界株式のVTは信託報酬(経費率)は0.08%
・・・と激安。
米国ETFが気になる方は購入を検討してみてもよいかもしれませんね
まとめ
いかがだったでしょうか、皆さんは優良な投資信託の信託報酬額の相場観がつかめたでしょうか。
優良な投資信託はまずノーロード(売買手数料無料)、そして信託報酬0.2~0.09%程度、信託財産留保額はなしというのが相場と言って間違えではないと思います。
上記事項を踏まえて、自分にとってより良い投資信託を積立購入していきましょう!!